なぜカタルーニャで独立運動が起きているのか?騒動に関して感じたこと

2017年10月1日…スペインのカタルーニャ自治州で「独立」の是非を問う住民投票が行われました。

結果は投票者の約9割が賛成。(※今回の住民投票は独立賛成派のイベントだとして行かなかった独立反対はが多数。またスペインの憲法裁判所も今回の住民投票を認めていない。)

2014年にも非公式という形で独立の是非を問う住民投票が行われていて、そのときは8割が賛成しています。(※スペイン政府は違憲だとして認めていない)

僕が初めてカタルーニャ州のバルセロナへ旅したのは2011年。それから毎年のように訪れていますが、年々独立への気運は高まっているように感じます。

大好きな大好きなカタルーニャでなぜ独立運動が起こっているのか?

今回は独立運動に関して感じたことを書いていきます。

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カタルーニャ自治州で独立運動が起きている理由

なぜカタルーニャ自治州で独立運動が起きているのか。知人とのやりとりや様々な報道を見ていて僕が理解した内容は以下の通り。

なぜカタルーニャで独立運動が起きているの?

  1. 民族としての誇り
  2. 経済の問題

民族としての誇り

まずはカタルーニャの歴史に触れたいと思います。

1714年9月11日はスペイン継承戦争でカタルーニャが破れた日。この日にカタルーニャの都であるバルセロナは陥落しました。

何に破れたのか…それはスペイン国王フェリペ5世が率いるカスティーリャとフランスの合同軍。

それまでのカタルーニャは独自の文化を持っていたが、敗北によって議会や政府などが廃止。また公共の場でのカタルーニャ語の使用が禁じられました。

近代史ではフランコ政権による独裁政治。カタルーニャの伝統的音楽・祭礼・旗、カタルーニャ語の地名や通り名が禁じられました。

これらの歴史はカタルーニャの人達にとって、非常に耐えがたい出来事だったことでしょう。

フランコ政権による弾圧に耐え抜いたカタルーニャは、1978年のスペイン憲法および翌年の自治憲章制定によって自治州として自治権を認められています。

完全ではないが、ようやく民族としての尊厳を取り戻したと言えます。

しかし現在の国民党政権は「中央集権政策」をとり、スペインが唯一の国家であるとして自治州のネーションを認めていません。

さらには行政面でのカタルーニャ語の使用や国の各行政機関への参政権を認めようとしていた自治憲章を改正したり、1979年に公用語としての地位を回復し、基礎教育科目であったカタルーニャ語を選択科目へと位置付けた法律を制定しました。

これらのことがカタルーニャの人達の「民族としての誇り」を奮い立たせたせ「独立」への気持ちを高めたのでしょう。

経済の問題

もう一つは経済の問題です。

スペインは2012年に経済危機に陥りました。僕は毎年のようにバルセロナへ足を運んでいるのですが、お気に入りだった多くのお店が倒産してなくなりました。

失業した友人が何人もいました。カタルーニャでは企業の倒産や失業者が続出し、1人あたり約100万円ほどの借金を背負うことになったそうです。

カタルーニャの人達が貧しいのは、多くの税金を納めているにもかかわらず「税金が他の地域に使われているため損をしているからだ」という不満が噴出しています。

税金の分配方法が不平等だというわけですね。

スペインではバスクとナバーラ地方に徴税権を認めているため、カタルーニャも同じような徴税権を求めましたが中央政府に却下されました。

カタルーニャの人達は「自分たちが一生懸命働いて稼いだお金を真面目に働かない奴らが無駄使いしている」と憤りを感じているのです。

僕の友人は「マドリードの奴らは怠け者だけど、カタルーニャ人は働き者だ。俺たちはシエスタ(昼寝)をしない」とよく言っていました。

カタルーニャの人達は「今の状態」は「弾圧されてきた過去」と変わらない状態だと感じているのでしょう。

よって「独立」への気持ちが高まったのだと感じています。

国際社会はどう動くのか?

スペイン政府はカタルーニャの独立を認めていません。

2017年10月1日に行われた独立の是非を問う国民投票では警官隊を派遣し住民との衝突が起きています。

そのときの動画がコチラ

スペイン政府がカタルーニャの独立を認めないことを理解することはできますが、暴力的に投票を妨害するのはさすがにやりすぎだと思います。

スペイン国王のフェリペ6世はテレビ演説で「法律や民主主義から外れた無責任な行為だ」と述べ州政府を厳しく非難する一方、警官隊の実力行使に対しては一定の理解を示しました。

正直「何言ってんだ?」と思いましたね。ガッカリです…。

バルセロナのサッカー選手として有名なグアルディオラやシャビも疑問を投げかけています。

(グアルディオラのコメント)

  • カタランが社会において最も力を有した道具を使用できることを願っている
  • みんな、私たちがスペインを嫌いだと思っているかもしれないが、そうは思ってほしくないんだ。スペインはすばらしい国だ。教養があり、スポーツも強く、そして未来がある。ただ自分たちの未来は自分たちで決めたいと願う人びとがいるということも、理解していただかなければならない。
  • スペインは真実を覆い隠そうとしてる。だが、世界中のメディアがこの件について見張っているんだ?どうやら彼らは、傷つけられた警察官がいると言っているらしいじゃないか。何によって傷つけられたんだ?投票か?実際に傷つけられたのは真逆だよ。彼らがカタルーニャの人々をゴム弾で傷つけているんだ。ゴム弾はカタルーニャでは違法なのにね。
  • なぜ私たちがイギリスのようになってはいけないのか?あそこはもう何年も、ずっと民主主義でやってきている。なにより投票をしなければ、そもそもカタランが独立したいと思っているのか、そうでないのかもわからないじゃないか。

(シャビのコメント)

  • 今日、カタルーニャで起きていることは恥ずべきだ。民主主義国家で人々が投票できないなんて、容認できることじゃない。
  • すべての人々が、投票の権利を行使できなくてはならない。ビスカ(万歳)・カタルーニャ!

もはや衝突不可避と思われる現状をどう解決していくのか…カタルーニャ自治州のプチデモン首相は国際社会に対して仲介を求めました。

国際社会がカタールーニャの人達の尊厳を守るために動くのか…それとも…

民族の独立問題を抱えているのはスペインだけではありません。それだけに今後の動きが注目されますね。

僕としては、ただただカタルーニャの人たちの幸せを願っています。

さいごに

僕はバルセロナへ行く機会が多いのですが、ここは本当に素晴らしい場所です。

カタールーニャの人達は真面目で優しくてとてもフレンドリーです。

料理も美味しいし…

ガウディの建築物も最高だし…

街並みも綺麗で活気ある市場も魅力的…

そして素晴らしいサッカーチームもある…

何度訪れても飽きることのないバルセロナ…

僕はただただカタルーニャの人たちの幸せを願いたい。

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