三菱UFJ国際投信が「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」を発表しました。
この「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」、バランスファンドなのに信託報酬が0.22%(税抜き)という驚異の安さ。
投資信託を保有しているときにかかる管理手数料。運用会社に支払うもの。
信託報酬は運用成果に大きな影響を及ぼすコストなので非常にありがたいことですね。
ということで「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」がどんな商品なのか、これまでの商品と比べてどれくらい安いのかを見ていきましょう。
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)はこんな商品
このファンドがどのような商品なのかは「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)募集・設定について」に書いてありました。
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は「三菱UFJ国際投信が設定した新たな低コストのインデックスファンド」です。
主な特徴としては以下の通り。
- 購入時手数料が無料
- 信託財産留保額が無料
- 信託報酬が0.22%(税抜)
- 8資産均等型
- 常にクラス最低水準となるように他者の信託報酬引き下げに追随する
投資家の負担となるコストを徹底的に削除しようとする姿勢が嬉しいですね。
個人的に一番気になったのは「常にクラス最低水準となるように他者の信託報酬引き下げに追随する」という姿勢を打ち出していること。
インデックスファンド『eMAXISシリーズ』に、 業界最低水準の運用コストをめざす新たな仲間、 『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』を追加
上記リンクのプレスリリースで明記していますね。
あと注視しておきたいのは「資産配分の割合」ですね。アセットアロケーションは投資成果の8割を決定すると言われています。

※画像はeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)募集・設定についてより転載
このファンドは「国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内リート・先進国リート」の8資産に均等に投資しています。
株式の割合は37.5%、債券の割合も37.5%、リートの割合が25%ですね。あとは国内資産の割合が37.5%、国外資産の割合が62.5%です。
他のバランスファンドとのコスト比較
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の「信託報酬が安い」と言っても比較がなければわかりにくいですよね。なのでいくつか例を出したいと思います。
これまでの最安値は大和投資信託の「iFree8資産バランス」で信託報酬は0.23%(税抜)。eMAXIS Slimバランスは0.01%下げてきましたね。
なんだ0.01%くらいかよって感じですが、その他のファンドの信託報酬は0.5%くらいですからね。
僕が投資先に選んでいる「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の信託報酬は0.46%ですからね。eMAXIS Slimは0.24%も低コストです。
eMAXIS Slimに投資先として魅力的か?
インデックスファンドで長期運用を行うのであればコストにこだわることは必須なので、eMAXIS Slimのように「常にクラス最低水準となるように他者の信託報酬引き下げに追随する」という姿勢を打ち出しているファンドは魅力的ですよね。
正直言ってバランスファンドで信託報酬が0.22%って凄いですよ。
唯一気になるのはアセットアロケーションですかね。僕としてはセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのように国外資産が多いほうが好みです。

画像(※セゾン投信HPから転載)はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの資産配分比率ですが、国内資産は17.8%ですよね。
eMAXIS Slimの国内資産の割合は37.5%なので約2倍以上です。
僕の価値観としては「世界経済に対する日本の経済規模」を考えると国内資産の割合は少なくても良いのかなと思っています。
それに投資資金とは別に預貯金で円資産を持っていますからね。
eMAXIS Slimを買いながら各資産のインデックスファンドでアセットアロケーションを整えるという考え方もできますが、そもそも手間を省きたいからバランスファンドにしているわけですよね。
これ1本買っとけば大丈夫って感じで。
そう考えると個人的には購入先を1つだけに絞るならセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドにするかな。
eMAXIS Slimの信託報酬に比べれば若干高めだけど、セゾンBGFの信託報酬も安いほうですからね。
まぁそのへんは投資スタンスにもよると思うので個人の好みで選べば良いのではないかと思います。
それにしてもeMAXIS Slimの信託報酬0.22%は安いな…。
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